2012年7月29日日曜日

オリンピック開幕!

環境にやさしい、史上初の“グリーン・オリンピック”を標榜するロンドン・オリンピックが開幕しましたね。



メインスタジアムの屋根の素材には不要になったガス管を使用、会場や周辺道路には産業廃棄物を再利用した低炭素コンクリートを使い、また、今大会のために作られた選手村の建物は閉会後には一般住宅として使えるように設計されているそうです。




そして、フェアトレード。


イギリスは国民のフェアトレード認知度が80%を越えるとも言われるフェアトレード先進国の一つですが、今回のオリンピックでは全ての会場で提供されるコーヒー、紅茶、ワイン、バナナ、オレンジ、チョコレート、砂糖はフェアトレードのものだけを使用するという徹底ぶり。


一部の大企業だけの独占的なスポンサーシップにNOと言ったそのフェアな精神はまさにフェアプレーなスポーツの祭典にふさわしいですね。





ボクはスポーツには疎いのですが、今回はそんな「フェアトレード押し」の大会であることに加えて、演出が映画「トレイン・スポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督ということで、人生で初めてオリンピックの開会式の中継というのを見ました。


いやー、田園風景から産業革命、そして現代へ、とイギリスの歴史を圧倒的なスケールと躍動感で魅せたパフォーマンスはまさにエンターテインメント!


特に、巨大な燃えるリングが空中で五輪を作り上げたのには圧倒されました。小さな聖火が集まって一つになるのも素晴らしかったですね。


このオリンピックをきっかけにフェアトレードを知り、興味をもつかたが一人でも増えることに期待しています。

2012年7月24日火曜日

Bag it !

先週NHK-BSで4夜連続放送された海外ドキュメンタリー「消費社会はどこへ?」、ご覧になりましたか?


4回とも、大企業による持続可能性を無視した利益追及の姿勢に怒りが湧いたり、自分たちが暮らす先進国の消費社会のツケが全く無関係な途上国の人々にまわっていることに悲しくなったり、非常に複雑な気持ちになる内容でしたが、日々の暮らしを改めて見つめ直すきっかけになるいい番組でした。




その中で、レジ袋と使い捨てプラスチック製品についての考察だった第3回目の「脱・使い捨てプラスチック宣言」で取り扱われていた「レジ袋削減」については当店も協力できるのではないかと思い、こちらに少し内容をご紹介します。




番組によると、現在世界中で年間約5千億枚のポリエチレン(プラスチック)製レジ袋が使われているそうなんですが、もちろんこれは、枯渇が懸念されている石油・天然ガスといった化石燃料から作られています。


プラスチック業界からは、紙バッグを使うと森林伐採につながる、という指摘がありますが、レジ袋は土に還ることもなければ生き物が誤嚥した場合に消化・分解することもないという点が大きく異なります。


また、使用済みのレジ袋はレジ袋の原料としてリサイクルできるという主張もありますが、そのためには汚れなどをキレイに落とす必要があり、そういった分別・洗浄の作業は発展途上国に回され、ゴミの中で不衛生で危険な作業をせざるを得ない人々の健康は顧みられていません。




このようなことから、すでに欧米諸国だけではなくアフリカやアジアの小国、そして中国でも禁止されている薄型レジ袋が、なぜ日本では『野放し』なのか不思議でなりません。


いや、次の世代ことなんか何も考えず既得権益にしがみつく企業と政府・政治家、そして過剰な便利さに慣れきってしまった多くの日本人の現実を考えると、むしろまったく不思議ではないと言えるかもしれませんね・・・残念ですが。




当店では商品をお渡しする際に紙袋のみを使用していますが、プラスチック製であれ紙製であれ、一番いいのは使い捨てを少しでも減らし「資源を大切に使う」ことだと思います。



ボクは普段、左下の「ch」のをマイバッグとして使っています


当店には環境にやさしいジュート製や綿のもの、そして既にそれ自体がリサイクル製品であるカンボジア製のエコバッグなど、マイバッグに最適なお手頃価格のバッグをいろいろとご用意してます。



8月にはDAUGHTERS OF CAMBODIAからも綿のバッグが届く予定。



一人が1枚減らせば日本だけで1億枚以上減らせる訳ですから、マイバッグ、ご一緒にもっともっと意識して使っていきませんか?

2012年7月22日日曜日

書きなおし

今日は久しぶりに一日雨が降りそうにないので、お客様がいない時間を使って店の前の駐車スペースの文字を書きなおしました。



1ヶ月くらい前から薄くなってきているなーとは思ってたんですが、定休日には他にやることがいろいろとあって、仕方ないから営業中にやるか、とは思ったもののここのところ雨の日続きでずっと手をつけられずにいたので。



日曜日はおかげさまでお客様が少ないので(笑)、午前中に急いで作業して、とりあえず1台分だけ終わらせました。



上が型紙です


ラインの部分はコンクリート用のペンキをローラーでまっすぐ塗って、文字の部分は文字をくりぬいた厚紙を置いて、上からスプレーするだけ。



型紙が、3か月前に使って以来物置きに放置していたせいでちょっと反っていて、少し浮いてしまったので以前より文字がにじんだ感じになってしまいましたが、ま、読めるからいいでしょう。



消えにくいように前回より濃い目に塗ったので乾くのに時間がかかりそうなのに、なんかちょっと曇ってきたんですけど(笑)


雨が降らないことをいのりつつ、外は暑かったのでしばし休憩します・・・。

2012年7月19日木曜日

ブーゲンビリア


先日、関東に住む友人の出産お祝いにちょっとしたフェアトレード商品の詰め合わせを送ったんですが、お返しに立派なお花をいただきました。



花言葉は「情熱」


ほんのりピンクがグラデーションで入ってる白いブーゲンビリア。



こちらはほんの気もち程度のものしか贈ってないのになんだか恐縮してしまいますが、友達というのはありがたいですね。




生まれた赤ちゃんの名前は「来美(くるみ)ちゃん」。


来美ちゃんの世代が大きくなってボクたちの世代から地球を引き継ぐ時、自然環境や生活環境、社会問題をけっして今よりも悪化させて引き渡す訳にはいきません。





これからも、よりフェアでエコな世界を目指してがんばるぞ、とブーゲンビリアの花を前に改めて気合いを入れました。




ブーゲンビリアのもう一つの花言葉は・・・




「私はあなたを信じます」

2012年7月16日月曜日

使用前・使用後

インドでハンドメイドされたシサムコウボウさんのバブーシュ、ボクも履いているんですが、おろしてから約4ヶ月経ってだいぶ味が出てきました~。



左の色の濃いのがボクのです。



写真ではお分かりづらいかも知れませんが、色がキャメルっぽくなってきて、革も柔らかくなっています。




バブーシュを見た時に、細くて足の幅が合わなんじゃないかとご心配なさる方も多いかも知れませんが、ご覧の通り、ボクのけっして細くはない足にもバブーシュの方がなじんでくれて、軽さもちょうどよくて履き心地いいですよ。




今のような湿度の高い時期はカビに十分気をつけて湿気のこもる場所に置かないように注意したりしないといけませんが、そのかわり、ちゃんと手入れをしていけば独特の風合いが出てくるのが革製品の楽しいところ。




まだまだ今後も、もっと味のある、自分だけの1足になっていくのが楽しみです。




ちなみに当店店頭の訳ありバブーシュ、残りメンズ2足、レディス1足となっております!

2012年7月12日木曜日

今回も・・・

すみません、当店で扱う商品ではないんですが、カッコいいフェアトレードTシャツをプライベートで2枚買ったのでちょっとご紹介させてください。



以前このブログでご紹介した映画「マシンガン・プリーチャー」のモデル、サム・チルダース氏のWEBサイトから購入した、売上が南スーダンにあるチルダース氏の孤児院「ANGELS OF EAST AFRICA」への寄付となるTシャツです。




ワイルドだろう?


さすが、wikipediaに「元ギャング・バイカー」と書いてあるだけのことはあります(笑)

正直、当店で扱っているJUSTEESの方がどなたにでも着ていただきやすい洗練されたデザインだと思いますが、ボクはこういうロックTシャツっぽいのも個人的にキラいではないので、ボクと同じくハードなデザインのものも好きだけど「社会貢献になるロックTシャツやグッズってなかなか売ってなくて・・・」という方にオススメ。



残念ながらコストの関係で現在のところ当店で販売予定はありませんが、品質がいいことは確認できましたので、卸販売をしてもらえないかいずれ打診してみようかなぁ・・・




もちろん当店で取り扱わせてもらっているシサムコウボウさんやシャプラニールさん、JUSTEESやDAUGHTERSのファッションアイテムもどれもすごくオシャレで素適ですが、まだ当店が小さいせいで扱いたくても扱えない、個性的で魅力的な海外のフェアトレード商品ってたくさんあるんですよね。


ウガンダの女性たちが手作りしているカラフルなサンダル「Sseko」、インドで売春を強いられていた女性をレスキューしているINTERNATIONAL PRINCESS PROJECTがリサイクル・サリーのボトムスやTシャツを作っている「PUNJAMMIES」・・・




まだ日本ではほとんど知られていないオシャレなフェアトレード商品を日本に紹介して、もっともっとフェアトレードをポピュラーにしていきたい、というのがボクの今の目標です。



ちなみに、チルダース氏のサイトには当店HPのTOPページからリンクを貼ってありますので、ご興味をおもちいただけた方はぜひ一度ご覧になってみてください。

2012年7月7日土曜日

コピ・ルアク

すみません、こちらは当店で販売する商品ではないのですが、ちょっと珍しいコーヒーを飲んだのでご紹介・・・



パッケージも素適です

あのコピ・ルアクです・・・



そう、映画「最高の人生の見つけ方」で富豪役のジャック・ニコルソンが飲んでいた、世界一高いと言われる幻のコーヒー、コピ・ルアク。




コピ・ルアクはインドネシアで獲れるコーヒーなんですが、普通のコーヒーではないんですよね。


完熟したコーヒー豆を食べたジャコウネコという野生動物が消化しないで「フン」として出した豆を洗って乾かして使うもので、消化酵素やら腸内細菌やらが働いた発酵によってえもいわれぬ香りと味わいが楽しめるものの、その希少性から100g500ドル前後で取引きされるとも言われています。




こちらは100%コピ・ルアクではなく通常のインドネシア・マンデリンとのブレンドなのですが、マンデリン自体も高級品種ですから、こんな高級品もちろん買ったのではなく、母親が友人からインドネシアみやげとしていただいたものです。




そして、人生で初めて飲んだのですが・・・うん、確かに、今まで飲んだことのない味がしました。


もっと複雑でクセがあるような先入観があったんですが、意外にもあっさりしていて、やさしい香りが口の中に広がってあと味にやわらかい甘味があります。美味しい。





普段毎日飲んでいるフェアトレードのコーヒーもどれも美味しいですが、コピ・ルアクにはコーヒーとは違った飲み物を飲んでるような不思議な楽しさがありました。




もしフェアトレードのコピ・ルアクがポピュラーに流通するようになったら当店でも取り扱ってみたいですね。

2012年7月3日火曜日

テーブルの上

当店には、3人までお掛けいただけるカウンターテーブルがあります。



コーヒー・紅茶のご試飲の際などにお使いいただこうと思って作ったのですが、もちろんお一人でもお友達同士でも、カフェ感覚でそのままゆっくりして行っていただければ幸いです。




そのテーブルに、本を2冊置いています。




本は私物なので非売品ですが、スタンドは¥1,575で販売中(笑)



戦争・差別・環境破壊とそれに付随して起きた、いや人間が起こした悲劇を収めたThink the Earth Projectの「百年の愚行」と、高橋邦典さんの戦場写真に堤江実さんが女性らしい優しさと切実な願いを込めた詩による「世界中の息子たちへ」。





当店は、特定・不特定に関わらず一切の宗教および政治団体・思想に従属しておりませんが、次の世代のことを案じる人ならば、これから先の地球とそこに暮らしていくこの先の世代のことを意識し、考え、行動しなければならないはず、という思いはもっています。




それがどういう考えでどういう行動であるかは一人一人が決めることだと思いますし、正解はないかも知れません。

ただ、もしもみんなが何も考えず何もしなければ、そこにはきっと悲劇しか待っていないでしょう。




この2冊はある意味で対照的な本ですが、どちらも「人間が大切にしなければならないものは何か」ということを感じ考えさせてくれる本です。



気になられた方はご来店の際にぜひお気軽にご覧になってください。



2012年7月1日日曜日

C.H.Aの新たなスタート

当店が販売支援を行っている、地雷と小児麻痺によって障害をもった方々へ手工芸品作成の技術習得を通しての自立を支援を行っているC.H.A(CAMBODIAN HANDICRAFT ASSOCIATION)から、「無事に引っ越しが終わりました」というメールがありました。



実は、C.H.Aは1ヶ月ほど前に突然、新しい大家さんの都合によってこれまでショップと事務所を兼ねて使っていた借家から6月末で立ち退くように勧告されていました。





転居には引っ越し先への保証金などが必要だったようですが、自分たちの作った商品の収益で自立してこそ意味がある、寄附には極力頼らない、という姿勢でやってきたC.H.Aには突然のことにすぐに対応できるほどのまとまった貯えはなく、ディレクターのキムタさんはとても悩んだそうです。




しかし、カンボジアの社会福祉の現状を知ってもらおうと、日本からもこれまで多くの学生ボランティアやスタディツアーを迎え入れ、つねに笑顔で快くフレンドリーに、そしてオープンに接してきてくれたキムタさんとC.H.Aのためならと、これまでC.H.Aにたずさわった日本の若者たちがSNSなどで協力を呼びかけたことが大きな支援になり、ひとまず転居は無事に終わったよう。





ボクがC.H.Aを知ったのはたまたま店の前を通りがかったからなんですが、その偶然の出会いが途上国の現実を見ることにつながり、自分の今後の道を決めるきっかけの一つにもなりました。


人との出会い、そしてつながりって、やっぱり大事ですね。





新しい場所はこれまでのところよりも人通りが少なくなるようで、まだ苦労は絶えないかも知れませんが、きっとC.H.Aのみんなの笑顔はこれからも変わらないことでしょう。


転居先で初めての食事。こういう写真を見るとまたカンボジアに行きたくなる~





当店も、好評につき現在欠品中の「幸せを呼ぶ象」他のシルクのぬいぐるみを多めにオーダーするなどで支援を行いましたが、なにぶん一つずつ手作りですので、しばらくはバタバタしてそうなこの状況だといつ届くか分かりませんね(笑)



出来上がりの連絡があればひと段落ついたということだと思いますので、楽しみにしながら気長に待ってましょ~。